米国高配当株3:ワンメイン・ホールディングス(OMF)
銀行やクレジットカード会社、その他金融機関からの信用供与が限られている消費者を対象に、消費者金融業を事業展開しています。
事業として個人向けローンの組成・サービス、クレジットカード、保険および関連商品の提供を行っています。
時価総額は59億ドルで、日本円で約7,400億円となっています(USD=125円換算)。
事業の注目ポイント
事業は「消費者金融&保険事業(Consumer & Insurance)」の単一事業となります。
「消費者金融&保険事業」では個人向け融資、クレジットカード、保険商品を中心にサービス提供をしています。保険については100%子会社である「American Health and Life Insurance Company」、および「Triton Insurance Company」を通してサービス提供を行っています。
競合他社
競合他社として、主に米国の一戸建て住宅に関連するサービシング業務、オリジネーション業務、トランザクションベースのサービスを提供するミスター・クーパー・グループ(COOP)、子会社のLendingClub Bank、National Associationを通じて運営される銀行持株会社のレンディングクラブ(LC)などがあります。
株式の注目ポイント
株価は昨年の高値まで回復していませんが、配当は2月に大きく引き上げています。
コロナ発生以降落ち込んだ業績が、ワンメイン・ホールディングスの取り組みや米国政府の支援プログラムによって回復するとともに、自社株買いや増配などの株主還元を行ったことで、現在はコロナ発生前の水準まで株価が回復しています。
業績動向
2022年2月2日開示の四半期決算では、1株利益は市場予想を上回ったものの、売上高は市場予想を下回りました。
経費や貸倒引当金が前年同期に比べて増加したことなどで、売上が市場予想に届きませんでした。
今後は、ワンメイン・ホールディングスが目標としている非プライム層へのシェアを拡大していくことで、業績拡大が期待されます。
次回2022年5月4日に開示予定の四半期決算において、市場予想を上回ることができるか注目です。
注意点
配当を毎年増配し、状況が厳しい中でも引き続き株主還元を行っていく方針ですが、どの程度までそれを行っていくかまでは不透明で、会社の方針転換には注意が必要です。
株価動向、配当利回り紹介
配当:3.8ドル
配当利回り:8.23%
株価:46.17ドル(約5,800円)
この銘柄、権利落ち日は5月上旬予定(権利実施は5月中旬予定)です。
配当利回りは4月11日時点で8.23%、株価は46.17ドルでおよそ5,800円から購入できます(1USD=125円計算)。2019年からの最高値は61.74ドル、最安値は12.57ドルとなっています(終値ベース)。