今日の為替ウォーキング

今日の一言

複雑な事象を単純化できる人を天才という

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 FOMC(米連邦公開市場委員会)は、3月17、18日に行われた定例会合において利上げを決定した。FOMCメンバーが予想する米金利の見通し(ドットチャート)も大幅に上方修正されている。2022年の中央値は昨年12月時点の0.875%から1.0ポイントも高い1.875%に引き上げられ、今後の0.5ポイント利上げのハードルも低くなっている。

 2022年の米経済の成長見通しは、12月時点の4.0%から2.8%に引き下げられたが、それでも長期トレンドをまだ1.0%上回っている。2023年と2024年は2.2%と2.0%。また失業率については、2022年と2023年は3.5%で12月時点から変更なし。2024年は0.1ポイント上昇して3.6%の予想。

 FRBは、米経済は堅調に拡大を続け、失業率は完全雇用の水準が続くと予想している。すなわちFRBは利上げとウクライナ戦争が、来年以降の米経済に影響するとは「考えていない」ということになる。バランスシート縮小も5月から始まる可能性が高い。

 これが、3月FOMCが「非常にタカ派」だったと評価される理由である。

今週の 重要経済指標

出所:楽天証券作成