今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは122.75円
↓下値メドは118.30円
[インフレ]高いインフレ期待は株式市場を支えるが、実質金利の上昇は株式市場にマイナス
[インフレ]メキシコのインフレが制御不能に。メキシコ中銀の利上げが追いつかない
[インフレ]ギリシャが最低賃金2%引き上げ。インフレが欧州全土に波及
[インフレ]RBA6月利上げの可能性遠のく。インフレより企業活動の低下を重視
22日(火曜)のドル/円は3日連続で「円安」。
24時間のレンジは119.43円から121.03円。値幅は1.60円。
2022年の57営業日目は119.46円からスタート。
東京時間朝に少し屈んで119.43円を撫でてから上昇開始。ショートのストップなどをこなしながら120円台を通り抜け、夜の初め頃に121.03円をつけた。その後上昇は止まったが、120円台後半で円安勢力を保ったまま、終値は120.82円(前日比+1.33円)。
FOMC(米連邦公開市場委員会)は今月の会合で、0.25パーセントの利上げを決定した。高インフレが止まらないならば今後の会合で「0.5ポイント引き上げる」ことも厭わないと、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は明言している。金利市場では、すでに「8回」の利上げまで織り込んで動いている。
一方、我が国の日本銀行は、異次元の金融緩和策の維持を決定した。必要ならば一段の追加緩和を行う考えだ。日米金利差がさらに大きく広がることは明らかで、FRBと日銀が「円売り」を推奨している。
では日銀は、どこまで円安を容認するのか?その目安が、黒田シーリングと呼ばれる125.80円。2015年6月に、黒田総裁が「これ以上の円安は想定していない」と発言した水準である。日銀もここまで来たからには、125円まで様子見するしかないと考えているだろう。121円で口先介入をするくらいなら、なぜ先週の会合の時、120円手前でしなかったのか、ということになる。マーケットは日銀を引っ張りだすまでは円売りを続けるだろう。
レジスタンスは、121.70円(2016)123.70円(2015/11)。
サポートは、119.43円(3/22)、119.09円(3/21)。
FOMCの会合結果は「非常にタカ派的」だったというのがマーケットの評価だ。利上げを決定しただけではない。利上げはBOEなど他の中央銀行が先に実施している。その理由は、次のページをご覧ください。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
複雑な事象を単純化できる人を天才という
You Shook Me All Night Long
FOMC(米連邦公開市場委員会)は、3月17、18日に行われた定例会合において利上げを決定した。FOMCメンバーが予想する米金利の見通し(ドットチャート)も大幅に上方修正されている。2022年の中央値は昨年12月時点の0.875%から1.0ポイントも高い1.875%に引き上げられ、今後の0.5ポイント利上げのハードルも低くなっている。
2022年の米経済の成長見通しは、12月時点の4.0%から2.8%に引き下げられたが、それでも長期トレンドをまだ1.0%上回っている。2023年と2024年は2.2%と2.0%。また失業率については、2022年と2023年は3.5%で12月時点から変更なし。2024年は0.1ポイント上昇して3.6%の予想。
FRBは、米経済は堅調に拡大を続け、失業率は完全雇用の水準が続くと予想している。すなわちFRBは利上げとウクライナ戦争が、来年以降の米経済に影響するとは「考えていない」ということになる。バランスシート縮小も5月から始まる可能性が高い。
これが、3月FOMCが「非常にタカ派」だったと評価される理由である。
今週の 重要経済指標
今日の注目通貨:ドル/円
ドル/円:今週の予想レンジ ↑123.06円 ↓117.35円
ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は120.21円。
120.21円より上ならばドル買い優勢、120.21円より下ならばドル売り優勢。
124.15円 : 第4レジスタンス(HBO)
123.72円 : 2015年 11月 高値
123.06円 : 第3レジスタンス
121.97円 : 第2レジスタンス
121.69円 : 2016年 高値
121.64円 : 第1レジスタンス
121.03円 : 03月 高値
120.21円 : ピボット
118.78円 : 第1サポート
118.59円 : 03月 61.8%
118.44円 : 第2サポート
117.84円 : 03月 平均値
117.35円 : 第3サポート
117.25円 : 2022年 平均値
117.08円 : 03月 38.2%
116.26円 : 第4サポート(LBO)
114.65円 : 03月 安値
113.47円 : 2022年 安値
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