今週の予想
今週は、大きく戻す予想だが再度の下げも想定しておくと吉
今週は、24日(木)に、ロシアがウクライナに侵攻し、NYダウは一時▲859ドルの3万2,272ドルまで下げたものの、ここから急反発し、+92ドルの3万3,223ドルで終わり、週末は+834ドルの3万4,058ドルと大幅続伸となったことで、日経平均も先週末の+505円の2万6,476円に続き、2万7,000円水準への上昇で始まる可能性があります。
ただし、買い戻し中心の反発ですので、まだ、ロシアのウクライナ侵攻が不透明な状況ですが、いったん戻りを試す地合いになりつつあるといえます。
こうした中、今週から3月相場に突入しますが、再びインフレ懸念とFOMC(米連邦公開市場委員会)が注目となってきます。
FOMCは15~16日に予定されていますが、これまでは足元の原油高がインフレを加速させるとの見方が多く、金利の5回引き上げは織り込まれていますが、米国ではコロナの感染者が減少し、サプライチェーンの混乱は落ち着いてきているので、どう金利に影響するのか不透明です。
3月はパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言があり、4日は2月雇用統計の発表もあるためインフレの行方が注目される展開が予想されます。
国内では、脱コロナが意識されますが、感染者の減少傾向が続いている中で、なかなか減少しないのが気になるところです。ただ、欧米の状況に合わせると、経済活動の制限は撤廃されていく方向にあります。
日経平均は、目先はリバウンド後ももみあいを想定するものの、少しずつリスクをとる投資家も考えてみるところにきていますが、ロシアのウクライナ侵攻の行為が、はっきりするまでは、様子見に徹するのもリスクの取り方の1つです。
2万7,000円水準から上は、上値重くウクライナの状況によっては、再び急落の可能性もあります。米国株式は、2日連続で戻していますが、1月に続く先週の2月の下げは、チャートからは2段下げの下放れとなっており、「陰転」を確定させています。
すぐにはないにしろ、大きく戻したあとの再度の下げは想定しておくところです。