今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)
先週の予測では、ウクライナ情勢やFRBの利上げペースの思惑から神経質な相場展開が続くとし、五輪終了後にロシアがウクライナに侵攻すれば一段安になるとしました。
想定通り前々週の16日(水)からウクライナ侵攻懸念が再燃し、17日(木)には、親ロシア派の分離主義者が近くの村を攻撃し、NYダウは▲622ドルと今年最大の下げ幅となり、その後は下げが続き、先週の23日(水)には5日続落の▲464ドルの3万3,131ドルとなりました。
そして24日(木)には、ロシアがついにウクライナに侵攻し、▲859ドルの3万2,272ドルまでザラ場で急落しましたが、ここから急反発となって+92ドルの3万3,223ドルで引けました。
週末は、ロシアがウクライナとの停戦交渉のためにベラルーシの首都ミンスクに代表団を送る準備ができていると報じられたことで、過度な警戒感が後退したことで、大幅上昇となり+834ドルの3万4,058ドルとなりました。
今週は、ロシアのウクライナ侵攻後の展開やFRBの利上げを警戒し、神経質な動きとなって方向感を探る展開になりそうです。
パウエルFRB議長の金融政策に関する半年に1回の議会証言の予定や地政学的リスクの上昇や原油価格の高騰の中、初めての一般教書演説が3月1日にあり注目となります。