農産物銘柄の一部は、引き続き高い

 以下は、2月24日午前9時前後から25日午前9時前後の、主要なコモディティ(商品)、株価指数、為替の騰落率です。

図:主要銘柄の騰落率(2月24日午前9時前後と25日午前9時前後を比較)

出所:ブルームバーグのデータをもとに筆者作成

「侵攻」報道後、大きく上下した原油は、WTI原油が+0.8%、英国とノルウェーの間の海にある北海油田で生産されるブレント原油が+2.3%(ロシアやウクライナに地理的に近いため、WTIよりも上昇率が高い)、金(ゴールド)は+0.8%です。

 天然ガスは原油と同様、アジア・欧州時間に大きく上昇したものの、米国時間に急落し、当該時間帯の騰落率はマイナスとなりました。

 NYダウ先物(ミニ)とビットコインは、アジア・欧州時間および米国時間の中盤まで、大きく下落したものの、米国時間の終盤からアジア時間(25日)の序盤にかけて大きく反発し、当該時間帯の騰落率はプラスです。

 また、ウクライナやロシアが主要生産国である農産物価格の上昇が目立ちました。小麦、トウモロコシ、菜種です。小麦はシカゴ先物市場の期近物が一時ストップ高となり、騰勢を強めました。原稿執筆時点でもまだ、高値圏で推移しています。