ハンセンは強い上昇トレンド、上海は緩やかな下落を形成

 この1カ月間の市場の動きを振り返ってみると、ハンセン指数は1月6日以降強い上昇トレンドが出ています。一方、上海総合指数は12月13日を天井として緩やかな下落トレンドを形成しています。

2021年1月以降の主要株価指数の推移

注:2020年12月最終取引日の値=100。
出所:各取引所統計データから筆者作成(直近データは2022年1月21日)

 ハンセン指数がしっかりとしたリバウンドを見せている理由は米中金融政策の違いにあると考えています。ハンセン指数はこの1年間、下落トレンドが続いていました。両国の金融政策の方向性が変わらないのであれば、ハンセン指数のリバウンド基調はしばらく続くと予想します。

 上海総合指数については、政治的な要因からやや軟調な値動きとなっておりますが、3月上旬あたりまではその政治要因が相場の重荷となるかもしれません。