米国高配当株4:メインストリート・キャピタル(MAIN)

 年間売上高1,000万ドルから1億5,000万ドルの間で構成されるローワーミドルマーケットの企業及び、ミドルマーケットに属する企業に対しワンストップのキャピタルソリューションを提供しています。

 時価総額は30億7,000万ドルで、日本円で約3,530億円となっています(1USD=115円計算)。

事業の注目ポイント

 事業は「ミドルマーケット事業(LMM business)」の単独事業となります。

「ミドルマーケット事業」の主な収入が、「金利収入(Interest income)」で、続いて「配当収入(Dividend income)」、「手数料収入(Fee income)」となります。「金利収入」では、投資先からの金利収入を中心とし、「配当収入」は株式投資による配当収入を中心としています。

競合他社

 主に米国及びミドルマーケット企業への融資を通じた収益を生み出す非分散型クローズドエンド投資会社である「TCG BDC(CGBD)」、各種金融資産にわたる消費者および不動産所有者へ債務回収ソリューションを提供する専門金融企業である「アンコール・キャピタル・グループ(ECPG)」などが見受けられます。

株式の注目ポイント

 株価は昨年の高値まで戻っていませんが、配当は2020年に減配したものの、2021年より再び増配に転じています。

 コロナ発生後、投資先企業の業績悪化もあり下落していた株価ですが、直近の米国経済回復に伴い、株価が回復してきました。直近ではファンドの投資適格格付けの取得や、1億5,000万ドルの無担保固定金利長期債の発行などを行っており、集めた資金でさらに投資ポートフォリオを拡大する方針を会社側も打ち出しています。

業績動向

 2021年11月4日開示の四半期決算では売上高・1株利益共に市場予想を上回りました。

 投資先企業の業績改善と、メインストリート・キャピタルのローワーミドルマーケットむけの投資が四半期新記録となるなどコロナで停滞していた経済が回復していく中で、同社の業績も好調に推移しました。

 今後も継続した投資拡大が予定されており、さらなる業績拡大が期待されます。

 次回2022年2月24日に開示予定の四半期決算において、市場予想を上回ることができるかどうかに注目です。

注意点

 毎月配当がでますが、月によって少なかったりするときもあり、思ったほど配当を受け取れないこともあるので、その点には注意が必要です。

株価動向、配当利回り紹介

配当:2.58ドル
配当利回り:5.84%
株価:44.11ドル(約5,100円)

 権利落ち日は2月1日(権利実施は2月15日)です。配当利回りは1月11日時点で5.84%、株価は44.11ドルでおよそ5,100円から購入できます(1USD=115円計算)。

 2019年からの最高値は46.61ドル、最安値は15.74ドルとなっています(終値ベース)。