絶好の買いタイミングは
この四つの局面において注目したいのが、「(3)売上高が減り、在庫が減る局面」です。
絶好の買いタイミングを測るため、(3)の局面になった最初の四半期の決算発表日と、その日の日経平均をみてみましょう。
(グラフ1)局面(3)になった最初の四半期の決算発表日と日経平均株価
一つ一つみていきましょう。
2012年10月25日のケースは、アベノミクス相場が始まる直前のタイミングで、その後、2015年に日経平均は2万952円まで上昇しました。
2016年4月27日のケースは、2015年の高値2万952円から下がったところで、その後、2018年に2万4,000円台をつける動きとなりました。
2019年7月29日のケースは、2018年の2万4,000円台から下がったところで、2020年3月には新型コロナウイルス感染症の拡大という特殊要因で大きく下げた局面もありましたが、その後大きく上昇し、3万円台をつける動きとなりました。
以上から、(3)の局面になった最初の四半期の決算発表日は、日経平均を買うタイミングとして、絶好のタイミングと言ってよいのではと考えています。
現在のファナックの在庫循環の状況は、(3)とは真逆の「(1)売上高が増え、在庫が増える局面」にあるので、(3)の局面がくるのはまだ先になりますが、景気循環より少し先に動く株価の底値近くを捉える指標として、押さえておくべきと考えています。
次の(3)の局面になった最初の四半期の決算発表日は、ぜひとも捉えたいですね。
投資はあくまでも自己責任で。