救済策1:投資対象が近い商品を探してコストを比較する

 投資信託なら比較検索はネット証券のウェブサイトで簡単にできます。投資対象や地域などから類似商品を探し、値動きが近い商品を探してみましょう。ファンドラップは詳細なデータはほとんど開示されていませんが、運用レポートから近い投資対象や値動きの商品を見つけましょう。

救済策2:自分が投資した商品と、相場との比較をしよう

 日経平均株価などの代表的な指数だけではなく、あわせて投資した資産と同じ資産配分や投資対象、業種などから自分が投資している商品の値動きを比較してみましょう。現状把握は今後の投資判断を決める上でとても重要になってきます。

様子見とは資産を放置することではない

 リーマン・ショック以降の相場は、多少の調整はあっても順調な推移を続けていました。今回のコロナ・ショックで大きな打撃を受けた方も多いでしょう。これほど短い期間で大幅に下落すると考えていた人は少ないはずだからです。

 急激な相場変動に対して、様子見をすることは選択肢の一つです。ただし、現状を把握せずに放置してはいけません。資産の目減りはつらいものですが、まずは、現実から目を背けず現状分析し、次の行動を決めましょう。

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