今日の為替トレッキング

今日の一言

同じタイミングで相場に挑んでも、結果を出せる人と出せない人がいる。それは、相場環境を認識する力が違うからである。

Bridge Over Troubled Water

 FRBの、「やるときは、やるぜ」。

 FRBは2021年最終となる12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)会合において、1月から緩和縮小のペースを毎月150億ドルから300億ドルに倍増することを決定しました。国債と住宅ローン関連の証券を合わせて月額1,200億ドルの量的緩和は、4カ月後の来年3月末には終了します。FRBは、膨張したバランスシートを安定した状態に戻すために走り出しました。

 緩和縮小のペースを速める理由について、FOMCは次のような声明を出しています。「最近の雇用市場は堅調で、失業率が著しく低下するなかで、インフレは想定以上の期間にわたって目標を上回っている。」
 米国経済は予想を遥かに上回るスピードで回復し、これ以上量的緩和という助けは必要しない、ということです。インフレについては、これまでの見解を完全に変更。雇用対策よりもインフレ抑制を優先することを決めました。

 緩和縮小だけではなく、利上げも前倒しされる可能性が高くなりました。ドットチャートによると、2022年3回、2023年3回、2024年2回の計8回が予想されています。