インデックスファンドの積み立てと個別株投資を同時に行うのはあり?

「インデックスファンドの積み立てと個別株投資を同時に行うのはありですか?」。こちらは、その4の記事でもお伝えした通り、時間があるならもちろん「あり」です。

 日常生活の中で、資産運用に対してどのぐらい時間をかけられるのかにもよりますが、インデックスの積み立ては時間や手間をかけず、ほったらかして増やしていき、個別株は時間をかけて自分が気に入った企業を選び、こまめに値動きを見ながら管理する、といった使い分けを行うのも一つの方法です。

資産形成の選び方まとめ!

 記事では6回にわたり、さまざまな資産形成の方法・投資商品のお悩みに回答してきました。最後に、これらをどうやって使いこなすか、自分に合った方法や商品をどう選ぶのか、セミナーを通じてお伝えしてきたことをまとめます。

(1)運用の目的:そのお金は何のために運用している?いつ必要になる?

 例えば、運用の目的によって、次のような使い分けができるでしょう。

  • 投資を長期的に継続できるなら、ハイリスク・ハイリターンの商品で、将来のために十分な金額まで資産を増やしていくことを狙う
  • 資金の使い時が近付いているなどで数年程度しか運用ができないなら、大きな損失を避けるためにリスクを抑えられる商品で、運用を行う

(2)リスク許容度:どの程度リスクが取れるか?変動しても耐えられるか?

 その1の記事でお伝えしたように、大きな失敗を避けるためにも、まずは投資先のリスクがどの程度か、自分の目的に照らしてリターンがどの程度必要か、といった観点で、商品を選ぶことが重要です。

(3)管理:どのぐらい投資先を選んだり、管理したりする時間をかけられるか?

 また、それと同時に「選びやすさ」という点も重要です。多くの方は、資産運用を専業でやっているわけではなく、本業のお仕事があると思います。選ぶまでの時間や管理の手間が多くかかり、本業のお仕事に手がつかなくなってしまっては本末転倒ですので、まずは選びやすいものから始めるのがよいでしょう。