※YouTube動画「FXマーケットライブ」もあわせてご視聴ください。
著者の荒地潤が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
[動画で解説]「11月米雇用統計で ドル/円115円に上昇か? 」FXマーケットライブ
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今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは114.00円
↓下値メドは112.20円
[供給網] 目詰まりが問題だと騒ぐが、世界の供給網は過去70年間ずっと機能している
[供給網] 中国が領海内の船舶位置情報の提供を拒否。グローバル・サプライチェーンがさらに混乱
2日(木曜)のドル/円は「円安」。高値113.33円、安値112.68円、1日の値幅0.65円。
この日は112.73円からスタート。買い先行で東京時間午後に113.33円まで上げましたが、欧州時間は逆に売り優勢となって112.68円まで下落。しかしNY時間は買い戻されて再び113円前半へ。終値は113.19円(前日比▲0.40円)
この日は クオールズFRB理事やデイリー・サンフランシスコ連銀総裁が早期利上げに前向きな発言。緩和縮小完了の前倒しの考えを示すパウエルFRB(米連邦準備理事会)議長を支持しました。
新型コロナ「オミクロン株」については「感染率は高いが、重症率は低い」との報告がでて、「現在のワクチンの有効性は低い」という恐怖心が少しやわらぎました。ただマーケットがリスクオンに戻るという状態ではなく、ドル/円も強い方向感はでず。
しばらくは、FRBの政策、米国の経済指標とオミクロン変異株のトピックにはさまれ不安定な動きが続きそうです。今夜は米国の11月雇用統計の発表があります。詳しい分析は「11月米雇用統計 詳細レポート」をご覧ください。
2日の豪ドル/円は「豪ドル安」からやや戻す。高値80.56円、安値79.91円。
リスクオフに弱い豪ドル/円は上値が重く、高値は欧州時間朝につけた80.56円まで。NY時間には一時80円を割り79.91円まで下落。終値は80.28円(前日比+0.13円)。
RBA(豪準備銀行)は「インフレは一時的」というスタンスで、早期利上げには否定的。タカ派色を前面に押し出したFRB(米連邦準備制度理事会)との政策格差がひろがっています。今夜の米雇用統計が強い結果になれば、この差がさらに大きくなる可能性があり、豪ドルの一段下落リスクとなります。