米国高配当株2:テラス(TU)
カナダ第1位の通信・情報技術企業です。モバイルサービスやインターネットサービスを1,600万の顧客に提供しており、コロナ禍の中でも順調に新規加入者数を獲得しています。
時価総額は314億ドルで、日本円で約3兆5,800億円となっています。
事業の注目ポイント
事業の中心はテラス・テクノロジー・ソリューションズ事業で、続いてデジタル・カスタマーエクスペリエンス事業となります。
テラス・テクノロジー・ソリューションズ事業では、モバイルサービスやインターネットサービス、テレビサービスを提供しています。デジタル・カスタマーエクスペリエンス事業では、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を含むITサービスを提供しています。
競合他社
競合他社として、住宅とビジネスの顧客に、各種通信サービスを提供するルーメン・テクノロジーズ(LUMN)、ブロードバンド接続会社で「Spectrum」ブランドを通じて41州で約3,100万人の顧客にサービスを提供するケーブル事業者を傘下に持つチャーター・コミュニケーションズ(CHTR)などがあります。
株式の注目ポイント
株価は2020年の高値を超えて推移しています。
また、コロナ禍の中でも増配しています。
新型コロナ発生によって人々の生活様式が大きく変化し、それに伴って通信サービスを提供する企業の業績は大きく伸びています。
同社も2020年大きく加入者数を増やすことで売り上げが大きく拡大し、株価も上昇しています。今後も売り上げ拡大が想定されており、それに伴う株価上昇が期待されます。
業績動向
2021年11月5日開示の四半期決算ではEPS・売上高ともに市場予想を上回りました。
加入者数の増加とそれに伴うネットワーク収入の増加、また諸手続きをネット上で行えるようにすることでコストダウンに取り組むなどの成果により、業績は好調に推移しています。
2023年前後に予想される5G(第5世代移動通信システム)の商用化に向けて、今後も設備投資を行っていく計画ですが、これによるシェア拡大と業績拡大が期待されます。
次回は2022年11月11日に四半期決算の開示予定ですが、市場予想を上回る数字を出せるか注目です。
注意点
今後事業拡大が予想される5Gについて、カナダでの人口カバー率が約30%と想定されています。
これを今後どれだけ拡大できるかが業績に大きな変動を及ぼす可能性があり、シェア争いには注意が必要です。
株価動向、配当利回り
配当:1.05ドル
配当利回り:4.55%
株価:23.06ドル(約2,600円)
権利落ち日は12月9日(権利実施は1月4日)です。
配当は1.05ドル、配当利回りは4.55%、株価は23.06ドルで約2,600円から購入できます(2021年11月16日時点)。
2018年以降の最高値は23.60ドル、最安値は13.69ドルです(終値ベース)。