今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは114.70

下値メドは113.25

(欧州)ドイツの建設労働者がインフレで全国スト。5.3%の賃上げ要求
(英国)ブレグジット交渉が白紙にもどるおそれ。北アイルランド巡りEUと英国が対立。
(米国)米中貿易戦争が再発も。バイデン大統領が支持率回復のため対中強硬姿勢へ


 12日(金曜)のドル/円は114円を挟み横ばい。高値114.30円、安値113.76円、1日の値幅0.54円。

 東京市場午前中のうちにその日の高値(安値)をつけて、海外市場で安値(高値)をつけるというのが最近のドル/円のパターン。10日は安値をつけて上昇して、11日は高値をつけて下落。では12日は?

 この日は114.03円からスタート。東京時間午前につけた114.30円がこの日の高値。欧州時間にかけてじりじりと下がり、114円を割るとNY時間に113.76円まで下落。終値は113.92円(前日比▲0.14円)で、114円台を維持できませんでした。

 114.20-40円の抵抗ゾーンを超えることができたら、狙うは年初来高値の114.70円。しかし見た目以上に距離がありそうです。下は200時間移動平均線が走る113.66円前後がサポート。11月の高値と安値の50%は113.58円。

 週末に発表されたミシガン大学消費者態度指数は、過去10年間で最低の水準まで低下しました。その原因は「物価高」。回答者の4人に一人が「インフレのせいで来年は収入が目減りして、生活水準が下がるだろう」と、米政府のインフレ対策が遅れていることに不満を持っています。米国の10月消費者物価指数は大幅に上昇して、1990年11月以来約31年ぶりの6%台になっています。バイデン大統領は、支持率をこれ以上下げないためにも、早急に対策を立てる必要があるでしょう。

 12日のユーロ/円は「ユーロ安」。高値130.76円、安値130.24円。 

 欧州時間に高値130.76円をつけるが131円台はこの日も届かず。NY時間に130.24円まで下げて10月11日以来1カ月ぶりの安値をつける。終値は130.37円(前日比▲0.22円)。

 12日の豪ドル/円は86円台でやや「豪ドル高」。高値83.56円、安値83.10円。 

 82.90円から83.10円にかけては短期的なサポートゾーン。東京時間朝につけた83.10円を安値に上昇するが、83円台後半から上は重く、NY時間につけた83.56円が高値。終値は83.51円(前日比+0.36円)。

 12日のポンド/円は、152円台で横ばい。高値152.93円、安値152.37円。 

 欧州時間朝に152.37円まで下げて10月8日以来の安値を更新。NY時間夕方になって買い戻しが入りましたが、153円台手前が重く、高値は152.93円まで。高値が153円に届かなかったのも10月8日以来。終値は152.81円(前日比+0.36円)。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成