値動きに心乱されず、どっしりとした長期投資家に

 そこで積立投資なのです。毎月同じ金額を同じリズムで買い付けていけば、価格が上がろうが下がろうが気にならなくなります。とりわけ下がったときなら、もっと安く買えたとばかりにバーゲンセールさながらのお得気分にさえなれます。

 大事なのは毎月定額で積み立てることであり、価格が安いときは多くの口数を、高いときには少ない口数で買い付けることによって、購入単価は長期的に平準化され、結果的に効率良い投資行動になることです。

 積立投資は専門的にはドルコスト平均法などと呼ばれますが、そんな難しい言葉で難しく考える必要はありません。積立投資家になれば、日々の値動きに心乱されずどっしりした立派な長期投資家になれるのです。

 そして「つみたてNISA」は、そうした積立投資による心の安寧効能をすべての投資参加者に享受してもらって、20年の長期資産形成へとしっかり行動してもらうための政策当局の配慮だと、素直に受け止めてください。やっぱり「継続は力なり」なのです!