国際分散投資に活用できるインド株式連動型ETFを知る

 インドの現地株式に投資するにあたっては、個別銘柄リスクと比較的高い取引コストの壁があります。日本の居住者が比較的簡単にインド株式の成長に沿う投資成果を目指すには、東証上場ETF(上場投資信託)があります(図表4)。

 本ETF(東証コード:1678)のベンチマークは、インドのCNX Nifty 50指数(円換算)です。同指数は、インドのナショナル証券取引所に上場する企業のうち時価総額、流動性、浮動株比率などで選定された主要50銘柄で構成されています。

 また、同ETFは現物株式ではなく、シンガポールで取引されているNifty50指数先物に投資している点も特徴です。運用・管理は野村アセットマネジメントで、運用純資産は約122億円となっています。

 売買単位は100口単位で、直近の一口当たり単価251円(20日終値)で換算すると、2万5,000円程度からインド株式市場に分散投資するポートフォリオを保有することが可能です。

 国際分散投資のコア・サテライト戦略のサテライト部分の役割を担う投資ツールの一つとしてご活用いただけると思います。利益確定売りが先行して取引価格が下落した場面で押し目買いを実践することを検討したいと思います。

<図表4:インド株式市場に連動を目指す東証上場ETFに注目>

*上記は参考情報であり、特定の投資商品を推奨するものではありません。
*CNX Nifty50種指数は、インド証券取引所に上場する大手企業50社で構成される時価総額加重平均指数です。
(出所)Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2018年初~2021年10月20日)

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