今日の為替トレッキング

今日の一言

なりたかった自分になるのに遅すぎることはない

Careless Whisper

 今夜は9月の米消費者物価指数(CPI)が発表されます。

 FRB(米連邦準備制度理事会)が11月に緩和縮小を開始することはほぼ確実ですが、その減額幅つまり完了がいつになるかはまだ見方がわかれています。今夜のインフレ指標はそのヒントになります。

 前回8月のCPIは、前月比+0.3%と、予想(+0.4%)を下回りました。指数の下落はコア商品に集中していて、特に中古車価格下落の影響が大きかった(中古車のウェイトは3.49%)。またサービス部門も前月比+0.1%。にとどまりました(7月+0.3%、6月の+0.4%)。サービス部門のウェイトは61%を占めるため、指数の下げ要因になりました。

 前回のCPは「インフレは一過性」というFRBの見解を支持する結果になりました。1回のデータで結論を出すことはできませんが、9月の予想も前月比+0.3%と、ハイパーインフレの気配は見えません。

 何がインフレを引き起こしているのかを考える必要があります。消費者の需要なのか、それとも小売店がコロナ後に備えて在庫の補充に乗り出しているだけなのか。もし後者だとすれば、インフレは一過性で終わる可能性が高いといえます。