今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは112.30

下値メドは110.65

中国の石炭価格が過去最高値。北京と上海では計画停電。インドも計画停電のおそれ

 6日(水曜)のドル/円は 「横ばい」。高値111.79円、安値111.20円、1日の値幅0.59円。 
少し円安に戻してこの日は111.44円からスタート。東京時間に111.79円まで上値を伸ばすが、112円の前であきらめると、NY時間には111.20円まで下押し。終値は111.43円(前日比▲0.03円)

 週末のイベント(米雇用統計、中国市場再開と恒大集団の破綻リスク)を意識して株価は不安定な状態。投資家がリスク回避姿勢を強めるなかで「今はドルを手離すな」というムードがドル高として表れ、 ユーロ/ドルは対ドルで年初来安値を更新しました。FRBが緩和縮小へ進むなかで、ECB(欧州中央銀行)やRBA(豪準備銀行)が緩和継続姿勢を崩さないことも、ドルの優位性を高めています。

 ユーロやポンドは、ドルだけではなく円に対しても下げたので、ドル/円は対ドルでは円安、しかし対欧州通貨では「円高」。109円にも112円にも行けない中途半端な状態になっています。ドル/円の押し目買い意欲はまだ旺盛なようですが、週後半の重要イベント前に追いかけて買うのも危険か。

 日本の新型コロナ対策の方針は曖昧ですが、基本は「ゼロ・トレランス(感染は一切容認しない)」。しかし、欧米ではゼロ・トレランスは放棄して、病院の収容力や死亡率に基づいて移動制限を決定する対策をとっています。

 その結果、ワクチン接種の進展によってコロナウイルス感染の重症化を防ぐことができるようなったという理由で、欧州ではたとえ感染者数が減らなくても、次々と移動制限が解除されています。しかし、米国とイスラエルの入院率が再び高水準になり、長期的に効果が持続しないことが明らかになった今、ワクチンによる経済保護効果を過大評価しているのではないかという疑問がでています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成