今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは111.94

下値メドは110.30

海外投資家の目:「新首相になった日本に悪いところは何もない。しかし投資を増やす魅力もない。」

 1日(金曜)のドル/円は「円高」続行。高値111.48円、安値110.90円、1日の値幅0.58円。 
10月初日のこの日は111.26円からスタート。その前日の30日(木曜)に112.08円まで上げて今年の高値を更新したあと111円前半に大きく下落。ドル高に対する調整色が強まるなかで上サイドは東京時間朝の111.48円までと限定的。その後は段階的に値を下げ、NY時間には一時111円を割り110.90円をつけました。終値は戻して111.07円(前日比▲0.21円)。

 米国の債務上限問題が懸念材料となりドルの上値を抑えています。9月30日が期限だった政府機関の閉鎖は、12月3日までの超短期つなぎ予算でしのぎましたが、米連邦政府の「債務上限」問題は解決の目途が立っていません。このままだと10月18日には米国債はデフォルト(債務不履行)。もしそうなればリーマンショックどころではなく史上最悪の金融危機を引き起こすことになりますが、あまりにも極端なケースであるため、逆にマーケットはリスクをリスクとして織り込むことができないでいます。

 菅義偉総理大臣は10月4日召集の臨時国会をもって、総理大臣を退任します。菅総理はエリート官僚との戦いにことごとく敗れました。日本では、総理大臣が政策を持っているかどうかはあまり関係ない。重要なのは、総理大臣が計画を推進するのに十分なサポートを得られるかどうかで、菅総理は政策を持っていたかもしれないが、官僚は協力しなかった。

 新首相が、アベノミクスの時のように、古くは日本列島改造論の時のように、官僚に対して政治的リーダーシップを発揮できるか。これが日本の運命を決めることになります。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

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