今日の為替トレッキング

今日の一言

もしとても大切なことがあるのなら、たとえどんな困難が立ちふさがろうともやるべきだ。 - イーロン・マスク(テスラモーターズ創立者)

One of These Nights

 今週前半の注目イベントは、RBA(豪準備銀行)(5日)とRBNZ(NZ準備銀行)(6日)の政策会合。RBNZは政策金利を0.25%から0.5%へ利上げする予定。前回の会合では、コロナによるロックダウンを理由に利上げが見送りになりました。今回は満を持して利上げに踏み切るわけですが、NZドルは低迷しています。RBNZのホークスビー総裁補佐が、利上げは25ポイント刻みの慎重な利上げアプローチを取ることを示唆したからです。50ポイント(以上)を期待していたマーケットはやや失望。

 一方、RBAは2024年までは利上げしないという姿勢を貫く予想。しかし、マーケットは2022年の利上げをひそかに織り込んでいます。豪国内では借り手の審査をせずに融資する「うそつき住宅ローン」が横行するなど、低金利を背景に国内の住宅市場ではバブルが発生しているため、利上げを2年間も引き延ばすのは無理だという意見が多い。一方で、中国の景気減速が豪経済を直撃するおそれが大きく、RBAは簡単に利上げすることもできない状況。

 週半ばから後半は、新しい月の新しい米国指標に注目。非製造業ISM(5日)、ADP雇用データ(6日)、そして雇用統計(8日)が発表されます。欧州ではラガルドECB総裁の発言とECB議事録(7日)。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成