今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは111.65

下値メドは110.15

ボストン連銀総裁とダラス連銀総裁が退任、事実上の更迭。積極的な金融商品取引で利益相反行為

 27日(月曜)のドル/円は「円安」続行。高値111.07円、安値110.53円、値幅0.53円。 

 先週末に7月の高値に並び円安の勢いを保ったまま、週明けは110.65円からスタート。東京時間に110.53円まで下げる場面もありましたが、すぐに押し目買いが入り反発。欧州時間に入ると111円台にのせ 111.07円まで上値を伸ばす。その後上昇の勢いは鈍りましたが、円安は維持して終値は111.01円(前日比+0.27円)次の目標は7月高値111.66円。

 終値の111円台は7月2日以来で約3カ月ぶり。米10年債利回りは一時1.5%台まで上昇して、約3カ月ぶりの高水準。今回の円安も、また米長期金利とシンクロしているようです。ドル/円110円台の時は1.30%。ドル/円111円台は米長期金利1.5%が必要条件になるかもしれません。

 中国恒大集団の破綻リスクは消えていないのに、安全資産である米10年債利回りは低下するどころか、急上昇しています。マーケットが中国よりもFRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策のほうがより重要だと考えている証拠といえます。金融市場にとって、恒大集団はローカルな問題。FRBの政策はグローバルな問題です。

 27日の豪ドル/円は反発して「豪ドル高」。高値80.96円、安値80.34円。 

 先週末の終値は80.42円。週明けは東京時間の朝に80.34円まで下げましたが、80円割れは回避すると次第に買いが集まり、NY時間には80.96円まで上値を伸ばす。終値は80.89円(前日比+0.47円)。

 この日の豪ドル/円は円安にも支えられて上昇しました。しかし、米長期金利の上昇と中国の景気後退懸念は、豪ドルにとっては「ダブルパンチ」です。反発も限定的に終わる可能性があります。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成