今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは111.40

下値メドは109.90

首相交代で、アベノミクス以来続く政府と日銀との関係が見直される可能性

 24日(金曜)のドル/円は「円安」。高値110.79円、安値110.25円、値幅は0.54円。 

 この日は110.30円からスタート。東京時間朝に110.25円まで少し下げたあとは上昇に転じ、午後には110.50円を上に抜けて今月の高値を更新。達成感からいったん110.30円まで緩みましたが、買いたい人は多く再び上昇を始めるとNY時間午後には110.79円まで上値を伸ばす。終値は110.74円(前日比+ 0.41円)。次の目標は8月高値110.80円、7月高値111.66円。安値の110円台は今月8日以来。

 24日のユーロ/円は、「ユーロ高」。高値129.85円、安値129.38円。 

 NY時間の朝に129.38円まで下げたあと、NY時間夕方に129.85円で反発。終値は129.80円(前日比 +28円)。9月14日以来ご無沙汰の130円台がやっと見えてきました。

 先週のマーケットの話題は、前半は中国恒大集団、後半はFOMC(米連邦公開市場委員会)が独占しました。破綻に備えたリスク落としと米利上げ前倒しによる米10年債利回りの急上昇でマーケットは右往左往しましたが、投資家は株と債券のポートフォリオを十分にヘッジしていたようで、パニックになることはなく、週が終わってみればNYのダウ平均株価は週間では4週間ぶりの反発。

 ドル/円急上昇は、行き場を失ったエネルギーがFXに向かった結果といえます。その意味ではこの円安に持続性があるかもう少し様子を見たい。恒大集団の破綻リスクは、現在の状態をマーケットが適正に織り込んだだけで、リスクが消えたわけではない。その意味では本当のリスクオンとはいえません。

 今週前半は、金融シンポジウム「ECBフォーラム」の主要中央銀行総裁による討論会に注目。29日にラガルドECB(欧州中央銀行)総裁、ベイリーBOE(イングランド銀行)総裁、黒田日銀総裁、そしてパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が発言予定。

 中国政府の次の標的は暗号資産で、ビットコインなどの決済や関連サービスを全面的に禁止すると発表しました。こちら動きも注目。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
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主要指標 終値

出所:楽天証券作成