今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは110.45

下値メドは108.80

イエレン財務長官、期限迫る債務上限問題に懸念示す。FRB緩和縮小にも影響か

 16日(木曜)のドル/円は、反発して円安。高値109.82円、安値109.21円、値幅は0.61円。
この日は109.34円からスタート。出だしはドル売りの流れを引き継いで上値が重く、東京時間午後に109.21円まで下げましたが、押し目買いの登場によって反発。この日発表の米8月小売売上高の結果は強く、米長期金利が1.34%に強含んだことを燃料にしてNY時間には109.82円まで大きく上昇。終値は109.74円(前日比+0.37円)

 この日は反発しましたが110円には届いていません。今日のドル/円のポイントは110円に復帰できるかどうか。今月の高値と安値の50%は109.78円。現在の水準が中立ポイントで、110円に戻せばドルブルがやや優勢になります。一方で、気を持たせながら、結局108円台にもいけなかった。もし108円台なら8月4日以来でした。

 もっとも、8月も108円台滞在日はたった2日間しかなく、この水準の押し目買いは勝率が高い。109.50円で買った人は、109円前半まで円高になって一瞬ヒヤッとしたかもしれませんが、すぐに利食いレベルまで戻してくれた。ドル/円は押し目買い/戻り売りが相変わらずワークしています。ドル/円の1カ月間のボラティリティは過去最低水準。それだけ動いていないのです。ボラティリティがここまで下がっていることは同時に、レンジをブレークしたときのエネルギー放出量も大きいことを意味します。

 来週は日本の「シルバーウィーク」。東京市場は3営業日しかありません。連休を取る人も多いでしょうから、ほぼ5連休のような状態になるのでしょうが、来週は絶対に見逃せない重要イベントが山盛りです。

 日銀金融政策決定会合、RBA(豪準備銀行)議事録から始まり、22日にはFOMC(米連邦公開市場委員会)とパウエル議長の記者会見、そして金利見通しを示すドットチャートの公表。新興国通貨では、南ア準備銀行とトルコ中銀の政策金利発表。トルコ中銀は利下げのリスクあり。

 23日はBOE(イングランド銀行)政策金利と、欧州の9月PMI(購買担当者景気指数)。さらに週末26日にはドイツ総選挙。メルケル首相の与党CDS/CSUは敗北濃厚で、ドイツの政治や経済政策は大きく変わることになりそうです。メルケル首相は政界引退を発表しています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

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