未経験者・初心者に教えたい、投資を続けるコツ!

Q 投資を始めた初心者時代の自慢エピソードを教えて!
A 生まれて初めて受け取った配当金3万円に感動!

 僕が忘れられない株式投資、最初の成功体験は、生まれて初めて受け取った配当金です。

 2008年当時、保有していたトヨタ自動車などの個別株の配当金、約3万円を、郵便局の窓口で、現金で受け取ったんです。その時、初めて、「お金がお金を育ててくれる投資」を体感しました。

 これまで自分の時間を切り売りしてアルバイトをしたり、会社員として働くことでしかお金をもらうことができなかった自分にとって、自分が働かなくても「投資をすればお金が増える」ことを体験でき、かなり大きな衝撃でした。

 その成功体験があったからこそ、2016年に日本株が上昇しなくなった後も、何とか投資でお金を増やしたい! と思い続けられて、そして米国株投資にたどり着きました。原宿にある郵便局の窓口で、初めて受け取った3万円の配当金には、今でも心から感謝しています。

Q 投資を始めた頃の失敗談&教訓を教えて!
A 外資に勤めていたのに、米国株の魅力に気付くのが遅すぎたこと

 投資を始めた頃の失敗談は、最初から米国株に投資をしなかったことですね。2017年に『ダイヤモンドZAi』で米国株特集を見るまで、日本のネット証券で普通に米国株が買えることを知りませんでした。

 ただその一方で、僕は2005年から米国企業の日本オフィスに勤務をしていて、米国企業がどんどん売上を伸ばして利益を上げ続けていることを体感していました。

 さらには外資系企業3社を渡り歩く中で、自分の給料や役職も年々上がっていました。ある意味で米国株が上昇する手助けを、2017年当時、すでに10年以上、外資で働くことで、自分自身が実践していたんです。ぶっちゃけ米国株の魅力に気付くのが遅すぎだな、と自分でも思います(笑)。

 今はナスダック100指数に組み込まれている米国IT企業に勤めて9年目になります。外資で働くのは本当に大変です。突然勤務中に呼吸困難になり救急車で運ばれた同僚を目の当たりにしたこともあります。

 僕自身は円形脱毛症ができた程度ですが、外資社員はかなり大きなプレッシャーの中で日々仕事をしています。クビになるリスクも常に付きまといますからね。米国株に投資をすれば、そうやってプレッシャーに追われて働く社員の働きぶりを株主として享受できます。

 もっと言ってしまえば、S&P500に投資すれば、バークシャーハサウェイの社長である投資の神様ウォーレン・バフェットや、Facebook社長マーク・ザッカーバーグの働きぶりですら、株主として利益を受け取ることができるわけですね。

 2008年、株式投資の素晴らしさに気付きながらも、米国株の素晴らしさには気づけなかったことが、投資初心者だった自分の一番の失敗だなと、今は思います。

Q 投資未経験者・初心者は、まず何から始めるべき?
A つみたてNISA口座を開設して米株インデックス投資を定期買付&利益は再投資!

 投資初心者の第一歩として、まずはつみたてNISA口座を開設して、米国インデックス投資信託を定期的に積立買付けしていくことをオススメします。

 具体的には、S&P500や全米株式に連動する投資信託を、無理のない範囲で、毎月の余剰資金を積立て投資していきます。投資信託であれば買付手数料が無料で、かつ100円から積立購入を設定することができます。

 インデックス投資であれば、日々の株価推移を気にする必要はありません。仮に株式市場に暴落が来たとしても、ひたすら無理のない範囲で積立投資を続けていくだけです。ぜひ配当金を自動で再投資する設定もお忘れなく。

 そうすればアインシュタインも大絶賛した複利のチカラを利用して、時間を味方につけて運用資産を増やすことができます。そして、10年後20年後に、大きなリターンを手にすることができます。

 S&P500は、過去20年間の長期で運用した場合、いつ投資を始めていたとしても、リターンがマイナスになったことがありません。投資を開始するベストなタイミングは、今です。

 もちろん過去に100%損が出なかったと言って、これから先20年も絶対に損が出ないかといえば、それは分かりません。分かりませんが、そんな可能性の極めて低いことを想定して、米国株投資を避けていると、それこそ機会損失のリスクになってしまいます。

 飛行機は墜落する可能性がありますが、それでも基本的には安全だと理解して飛行機に乗ります。それは飛行機が墜落する可能性が極めて低いことを知っているからです。米国株投資も同じだと思います。

Q これから投資を始める人に向けて、投資方法のアドバイスを!
A ネット証券で口座開設し、分からないことはカスタマーサービスに聞いてしまおう!

 先ほども言ったように、まずはネット証券でつみたてNISA口座を開設し、S&P500や全米株式に連動する投資信託の積立を始めましょう。証券口座を開くにはマイナンバーカードが必要だったり、正直けっこう手間がかかります。ようやく口座ができたと思ったら、今度は買付設定をするのも、慣れるまでは難しいです。

 でも、安心してください。ネット証券は、カスタマーサービスがとても充実しています。口座保有者専用の電話番号も用意されていますので、分からないことがあれば、電話で丁寧に回答してくれます。ブログやYouTubeで解決策を探すのもアリですが、僕は分からないことはすべてカスタマーサービスに電話で質問して、解決してもらっています。

 そして、いざ米国株投資を始めてみると、株価の下落や上昇を経験し、迷ってしまう局面に直面することもあります。そんなときは「米国株は過去100年間で30%以上の暴落を8回も経験していて、その全ての暴落から過去最高値を更新し続けている」という事実を思い出してください。

 S&P500に投資してプラスのリターンが出る確率は、1日で50%、1年で68%、10年なら88%へ上昇します。そして20年では100%です。自分の老後資金や子供の教育費など、長期で大きな資産を築くのに米国株投資は極めて有効な手段だと思います。