(1)移動平均線、(2)過去のサポートライン、レジスタンスライン
具体的な銘柄でみていきましょう。本来、私の好きなバリュー投資の考え方で選定した中小型株を例に出したいところですが、ここでは、日本企業で時価総額の一番大きいトヨタ自動車(7203)を例として取り上げることとします。
(1)移動平均線
移動平均線においては、200日移動平均線と200週移動平均線の2つに着目をしています。
200日移動平均線に着目をするのは、多くの人がみている線だからです。200週移動平均線に着目するのは、さまざまな銘柄をみると、なぜかその線がサポートラインになったり、頭を抑えるラインになったりしているようにみえるからです。
(2)過去のサポートライン、レジスタンスライン
サポートラインは下値を支えるラインで、レジスタンスラインは上値を抑えるラインのことです。過去のサポートライン、レジスタンスラインは、今後においても株価が支えられたり、上値を抑えられたりするラインになったりします。
(1)、(2)について、実際のチャートでみていきましょう。
トヨタ自動車(7203)の1年チャート
200日移動平均線は8,676円の水準にあり、ここ4カ月間は10,000円がレジスタンスラインになっているようにみえます。
次に5年のチャートをみてみましょう。
トヨタ自動車(7203)の5年チャート
200週移動平均線は7,356円の水準にあり、6,000円あたりがサポートラインに、2019年末から2020年初にかけては、8,000円あたりがレジスタンスラインになっているようにみえます。