実践している売買タイミングの決め方

「この銘柄いいな!」と思っても、いざ、どのタイミングで買って、どのタイミングで売るかを考えると、なかなか悩ましいところもあるのではないでしょうか?

 株価が上がってくると、「今、買わないとこのまま上がってしまうのでは」という焦りが生まれ、追いかけて買った結果、高値掴みをしたり、株価が下がってくると「まだ下がるのではないか」と思って指値を引き下げていった結果、買えずに終わるということが起こりやすかったりします。

 このため、あくまでもご参考ですが、安く買い、高く売るために私自身が実践している売買タイミングの決め方についてお伝えをしていきたいと思います。

 まず、私自身はバリュー投資の考え方をベースとしています。

 バリュー投資もさまざまですが、私のスタイルは中小型株を対象として、業績からみて割安なだけでなく、成長性も兼ね備え、ネットキャッシュの金額(現預金+有価証券から有利子負債を引いた額)が多い銘柄を好んで選定しています。

 そして、実際に投資対象とすると決めたら、次のような表を作成して売買タイミングを決め、これに従って動くようにしています。

 買い水準を3段階とし、売り水準を2段階として、この表に従って、下がったところを段階的に買っていき、上がったところを段階的に売っていくという方法を取ることで、どこで買ったらよいか、どこで売ったらよいかという迷いを無くしています。

 かつ、この表は高いところを買ってしまったり、安いところを売ってしまったりすることを避ける仕組みにもなっています。

 問題は、この表の買い水準、売り水準をどのように決めていくかですが、次の点から目安とする基を決めています。

(1)移動平均線
(2)過去のサポートライン、レジスタンスライン
(3)過去の高値・安値
(4)キリのよい株価
(5)過去3年の実績PERから算出