デイトレの情報収集はツイッター

 むらやんさんの投資スタイルは、時間軸が短い株のデイトレード。午前中は寄りつき9時から10時過ぎと、後場(ごば)は14時から15時を取引の時間と決めているそうです。それ以外の時間は情報収集や、トレーダー仲間との情報交換、交流に充てていて、このときに欠かせないのがツイッターなのだとか。

「ツイッターで今どの株が騒がれているか、動いている株はどれか、リアルタイムにチェックしています。そこから出来高、売買代金を見て銘柄をピックアップ。さらにどれが上がりそうか予想します」(むらやんさん)

 今までまったく動きがないのに突如、出来高を伴ってランキングに躍り出た銘柄などは、その値動きの理由を調べ、情報整理して動いた当日ではなく、翌日から買うというむらやんさん。

「1日目は上がって、2日目は押して、3日目にまた上がるというパターンがよくあります。押し目になった銘柄をいくつかピックアップして、次に上がるタイミングを見るんです。1日に3~4銘柄、盛り上がっているときだったら5~6銘柄くらいあります。そのなかで好みの軸で銘柄を見ますね」(むらやんさん) 

以前からスカイプチャットを使い、10人くらいの投資家仲間と交流しているそう。朝の「おはよう」からはじまって、とりとめのない話をしたり、株の動きについてやりとりをしていると言います。

 

自称マイペース・デイトレーダー

 周りの個人投資家と比べると「資産の伸びも最低で、相当適当にやっている」と言うむらやんさん。努力して真面目に向き合うと「その後のダメージが大きいというか。ちょっと緩めでいきたい」からだそう。

 その日の値動きを復習して、明日はこの3つの銘柄を買おうと決めて、「よし、完璧」と思って挑むと、だいたい大負けしてしまうのだそうです。

「この努力と反比例する世界ってなんだろうと思います。昔、営業をやっていたときは、頑張れば頑張るほど得るものも大きく、だから、あらかじめチェックして、準備して…と完璧主義者だったんです。そのつもりで投資の世界に入ったら見事に打ち砕かれて。完璧に準備して思い通りにならなかったときは感情的にもなったりもしました。しかし、柔軟な向き合い方をしたら、うまく回るようになったんです」(むらやんさん)

 周りの個人投資家からは「もっと努力したら勝てるのにもったいないね~」と残念がられるそうですが、自分の精神衛生のバランスや友人との食事などのリラックスタイムなども大切にして、マイペースなトレードライフを見出しているむらやんさんでした。

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●今回の取材先:むらやん さん

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