私が投資してみたいと考える5銘柄

 スクリーニングで選んだ銘柄に、機械的に投資するのは得策とは言えません。配当利回りが高い銘柄には、将来、減配になるリスクもあるからです。ここから、さらに絞り込む必要があります。

 私は、1987年から2013年まで、日本株ファンドマネージャーをやっていました。私がもし今、ファンドマネージャーならば買ってみたいと思う銘柄は、5銘柄あります。以下の通りです。

筆者がファンドマネージャーならば買ってみたい5銘柄

コード 銘柄名 業種 配当利回り 最低投資額
2768 双日 商社 4.1% 34,300
5020 ENEOS HD 石油 4.9% 44,620
8002 丸紅 商社 3.7% 90,910
8306 三菱UFJ FG メガ銀行 4.4% 61,910
9412 スカパーJSAT HD 情報通信 4.2% 43,300
出所:筆者作成、配当利回りの根拠は前表、最低投資額は9月7日終値で最低投資単位100株を買うのに必要な金額(円)

 上記5銘柄は、予想配当利回りが 3.4~4.7%と高いことに加え、以下の通りPER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)などの株価指標で低く据え置かれているバリュー(割安)株です。

 PERは10倍前後、PBRは解散価値と言われる1倍を割り込んでいます。今後、割安な株価が見直されて、株価が上昇する余地があると予想しています。

上記5銘柄の予想PERとPBR:9月7日時点

コード 銘柄名 PER:倍 PBR:倍
2768 双日 7.5 0.61
5020 ENEOS HD 10.2 0.59
8002 丸紅 6.8 0.82
8306 三菱UFJ FG 9.3 0.45
9412 スカパーJSAT HD 9.8 0.53
出所:PERは、9月7日株価を2022年3月期1株当たり利益(会社予想)で割って算出。各社決算短信より楽天証券経済研究所が作成

 日経平均は既に3万円近くまで上昇していますが、上記銘柄はいずれも日経平均と比べると出遅れています。

日経平均と上記5銘柄の、株価推移比較:2019年12月30日~2021年9月7日

出所:QUICKより作成、2019年12月30日の値を100として指数化