FIRE後に見えてくる「本当の自立」

 上記6人の方に共通しているのは、FIREを達成した後も、おのおののジャンルでの投資をやめていないこと。

 さらに、YouTuberやブロガー、本の執筆など、会社員時代にはできなかった新しい活動を満喫している点だ。どれかがうまくいかなくなっても補てんが利く態勢を整えているのは非常に強い。

 当たると大きいYouTubeに挑戦している人も多いが、YouTubeは撮影から企画から負担が大きい。

 しかし、万が一、YouTubeの更新が負担になってきても、ブログや執筆、投資など、他の収益確保手段があるから、休んだりやめたりもできる。

 中でもぽんちよさん、ちーさん、穂高さんなどは、現在も30代とまだまだ若い。この先、お子さんができる、転居するなど、ライフプランが大きく変化する可能性もゼロではない。

 その場合、収入を得るさまざまな選択肢を持っている3人は、FIRE後の長い人生のコントロールに役立つかじをいくつも持っているといえる。

 十分な資産を持ってはいても、やはり不安は必ずつきまとう。

 義務的な会社員生活から逃れた後、今度は自分が楽しめる仕事で収入を得続けている6人は、FIREした後も、何かに依存しすぎず生きている。

 FIREの根本である「経済的な自立」を理解し、実践しているのだ。6人の成功の秘訣は、FIREはゴールではなく、通過点でしかないという点にある。