今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは110.30

下値メドは108.85

オランダ裁判所、ロイヤルダッチシェルに2030年までに45%排ガス削減を命じる

 29日(木曜)のドル/円は「円高」。高値109.95円、安値109.42円、1日の値幅は0.42円。 
この日は109.90円からスタート。110円手前には再びドル売りが集まってきているようで、高値は東京午前につけた109.95円まで。欧州時間に再度上をトライしましたが109.91円でギブ。その後は売りが強まり、NY時間夕方に109.42円まで下げて、20日の安値(109.33円)に接近しました。終値は 109.49円(前日比▲0.42円)。

 今週のマーケットの3大リスクといわれていた、「FRB(米連邦準備制度理事会)のタカ派転向」、「デルタ変異株の感染拡大」、そして「中国の規制強化による株価下落」に対する懸念がこの日はやや薄れたことで、リスクオンのドル売りにつながりました。

 FOMC(米連邦公開市場委員会)は今週行われた7月の会合で、米国の経済が進展していることを認めるタカ派的な声明を出しました。しかし記者会見のパウエル議長は、労働市場の回復はまだ道半ばだとして、緩和縮小の時期を明示しなかったことがハト派的印象を与えた。全体としてFOMCの決定はバランスがとれていましたが、株式市場にとっては安心、FX市場にとってはやや不満の結果となったようです。

 米議会で超党派によるバイデン・インフラ投資法案が成立したこともあり、米国経済成長を背景にしたドル高の動きが強まる期待がありましたが、NY時間に発表された第2四半期米GDP(速報値)が、前期比年率+6.5%増と、予想(+8.5%)を大きく下回ったことでドル買いは減速。それが円高という形になって現れています。

 英国は、新型コロナ対策の規制が全面解除となったあとも、新規感染者は6日連続で減少。コロナ感染「今後数ヵ月で収束する」という楽観的な見通しも出回るようになってポンド買い、ドル売りにつながりました。 ポンド/円の上下の重要テクニカルレベルは、今日の注目通貨をご覧ください。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

人生には禍も福もない。考え方ひとつでどうにでもなる。本当に幸福な人は自分の幸福を自覚出来る人だ。