今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは110.90

下値メドは109.20

セキュリティを理由に、テスラ社製自動車の政府敷地内立ち入り禁止へ – 中国政府

 16日(金曜)のドル/円は、やや「円安」。高値110.34円、安値109.73円、1日の値幅は0.61円。 

 この日は109.79円からスタート。東京時間午前に下げるが109.73円で止まる。この水準は買いオーダーがある模様で、前日15日も安値は109.71円。東京時間夕方に110円に乗せてNY時間には 110.34円まで上昇。終値は110.08円(前日比+0.25円)。

 ドル/円に時々みられるパターンが、月初めに発表される米雇用統計の直前あるいは直後にその月の高値をつけて、あとは月末に向けて下落していくというもの。今月は雇用統計発表の2日に約1年3カ月ぶりの円安水準である111.66円まで上昇しましたが、現時点ではこれが7月の高値。

 111.66円をつけたあと、8日には米長期金利の急低下と共に109.53円まで下落。しかし、注目のインフレ指標である米国の6月CPI(消費者物価指数)が13年ぶりの高水準まで上昇したことがわかると、FRB(米連邦準備制度理事会)の緩和縮小の早期開始に対する期待と警戒から110円台半ばまで反発しました。

 ところが、パウエルFRB議長は議会証言では、金融引き締めに慎重な姿勢を崩さなかったため、109円台後半に逆戻り。これが先週までの流れです。パターンに沿うならば、今月後半にかけて下げていくことになります。

 米長期金利が低下しているのは、実質金利ではなく、期待インフレに反応しているから。マーケットがインフレは一過性で終わると考えているからです。もっとも、パウエルFRB議長が緩和縮小に後ろ向きと決めつけるのはまだ早い。米指標はCPIに続いて、PPI(卸売物価指数)も強かった。ベージュブック(米地区連銀経済報告)も前向きな内容でした。これらの最新データを持ち寄って、今月の27、28日の、夏休み前のFOMC(米連邦公開市場委員会)で緩和縮小についてしっかり議論するということです。それまでは、ドル/円の方向もはっきりしない状況が続きそうです。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

「これはじっくり考える価値のあるものか」と自問してみる。くだらない考える必要のないことは、とっとと「永久追放」する