気になるあの本をチェック!

本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 30歳でセミリタイアした私の高配当・増配株投資法

 

 

答えてくれた人

実務教育出版 第二編集部 室谷みどりさん

著者ってどんな人?

穂高 唯希さん

「30歳でセミリタイア」という目標を掲げ、株式投資や節約を続けることで、本当に30歳で経済的自立を果たすことに成功した元サラリーマンです。日本におけるFIREムーブメントの火付け役として、20〜30代を中心に幅広い世代から支持されています。

 穂高さんの魅力は、「資産形成は目的ではなく、あくまでも手段」だと割り切っているところだと思います。「一度きりの人生を、自分の思うままに自由に行きたい」その願望を叶えるための高配当株・増配株への投資であり、節約法があるのです。そんな穂高さんの一貫した価値観や人生観に共感や憧れを覚える人が今増えています。

どんな人にオススメ?

・投資には興味があるけれど、何から手をつけていいのかわからないという投資初心者

・老後資金が心配な方、副業に関心はあるけれど難しいという会社員

・早期セミリタイアするためのノウハウを知りたい若い世代

この本の、ここが読みどころ!

 金融用語もやさしくフォローし、読み進めるに従って、自然と金融リテラシーを身に付けることができる構成になっています。家族構成や投資の目的別にオススメの投資法や、期待できるトータルリターンがわかるようになっています。

「投資本なのに感動した!」という読後感を得られる読者が多いのではないでしょうか。穂高さんがセミリタイアを決意するまでの経緯や、お金や人生、本当の幸福とは何か真摯に向き合う姿に、心を揺さぶられる方は少なくないと思います。

 また、p.69〜の「節約(=支出の最適化)」についての文章もぜひ読んでいただきたいです。「たばこを買わず、たばこ株を買え」「階段は資源」などの名言も交えながら、資産形成に不可欠な倹約のコツがつかめるはずです。

 投資のリスクにもしっかり触れ、株価暴落時にとるべき行動についてもしっかり解説しています。高配当株だけではなく、ETF(上場投資信託)やつみたてNISA(少額投資非課税制度)・一般NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)を活用した投資法についてもわかりますよ。

編集者の製作秘話

 ただブログをまとめただけの本にならないよう、すべて書き下ろしをお願いしました。穂高さんには大変なご負担をかけてしまったと思いますが、投資理論や方法論を体系立ててまとめることができ、しっかり熱量のこもった本になったと思います。

 また、制作当時は「FIRE」の認知度が低かったことから、「書名にFIREを入れない方がいいのでは」などの意見も社内で噴出しました。

 しかし、穂高さんが伝えたいメッセージ、「FIRE」に共感する人がジワジワと増えている状況、新しい価値観やライフスタイルを紹介したいという思い、などが相まって、投資本としてはめずらしい構成に落ち着きました。結果的に、時流に合ったよい本になったと思っています。

穂高さんのインタビュー記事を読む!