今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは111.25

下値メドは108.90

コロナ後に期待高まる繰越需要、しかしその恩恵の配分は不均衡になる

 03日(木曜)のドル/円は円安。高値110.32円、安値109.50円、1日の値幅は0.82円。

 この日は109.50円からスタートして安値も109.50円。全く下がることなく、NY時間午前にほぼ1週間ぶりに110円台にのせると、110.32円まで上値を伸ばす。終値は110.31円(前日比+0.73円)。終値が110円台だったのは4月2日以来。

 今夜は米国の5月雇用統計の発表があります。今回の雇用統計は特に重要です。

 米国の経済再開が進むなかで、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策の変更、すなわち緩和縮小は下半期の最大テーマ。そのカギを握るのが雇用市場です。FRBは「緩和縮小と雇用市場の改善はセット」だと言明しているからです。

 前回の雇用統計では、予想が大きく外れました。今回はNFP(非農業部門雇用者数)の事前予想が、下は31万人から上は100万人までと大きく分かれています。それだけサプライズの確率も高いことになります。マクロトレーダーは今夜に控えてリスクを減らし、それが昨日のドル/円の買い戻しの一因にもつながっています。

 なお、5月雇用統計の詳しい解説については「今月の米雇用統計、良くても悪くても相場大荒れ間違いなし!?市場予想は、どうして当たらないのか?」をぜひご覧ください。

 今夜の雇用統計でNFPが予想に届かなければ、2カ月連続の弱い数字ということになります。米景気回復にクエスチョンマークがつくわけで、マーケットの不安は高まります。パウエルFRB議長にとっては、緩和縮小の議論開始を延期する言い訳ができることになります。

 逆にNFPが予想を超える強さとなって、さらに先月分と今月分の平均値が、第2四半期の月平均100万人を想定できる数字まで回復するならば、景気回復のトレンドはしっかりしていると、マーケットは安心する。その意味でも、先月分の修正データが重要になってきます。

 先月の雇用者の増加数が低迷したのは、需要がなかったからではなく、労働者の供給不足が原因だという見方が増えています。たとえ今回のNFPが弱くても、それは労働者の供給不足だとマーケットは納得して反応が薄いかもしれません。反対にNFPがある程度強ければ、労働者不足の向かい風のなかで健闘していると高評価になる可能性もある。解釈が異なれば、ドルの方向も違うので注意が必要です。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

仕事のストレスを減らすには、休暇より仕事の量を減らすほうがずっと効果的である。休暇はせいぜい1週間程度だが、仕事を減らすのは1年365日有効である。