今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは110.05

下値メドは109.00

景況感指数が軒並み上昇、非現実的なほど楽観的な数字に。昨年と正反対の現象。

 1日(月曜)のドル/円は、110円チャレンジ失敗、109円台前半まで円高。高値109.71円、安値109.33円、1日の値幅は0.38円。

 この日は109.53円からスタート。海外時間に109.71円まで上昇しましたが、110円手前の売りの厚さは相変わらずで、109.33円まで後退。終値は109.50円(前日比▲0.06円)。

 ドル/円が109円台後半から前半まで下落したきっかけは、この日発表された5月米製造業ISMといわれています。ISMは景況指数で、見出しの数字は61.2と良好。しかし雇用指数が悪かった。良し悪しの判断の分かれ目ぎりぎりの50.9まで下落(前回55.1)。

 とはいえ、詳細を見ると製造業界が不況に陥っているわけではなく、むしろその逆。コロナ禍の影響はサプライチェーンの寸断で、原材料の調達ができず、やむを得ず操業停止をしている会社もあります。雇用よりも物価上昇を心配するべきです。

 トルコリラは今朝の東京市場で急落。対円では12.28円までリラ安となり、史上最安値(12.00円)に迫っています。エルドアン大統領が「金利を引き下げる必要がある」と述べたことが売りのきっかけ。

 エルドアン大統領は、国内の支持率が過去最低まで低下している状況なので、経済的よりも政治的に正しい発言をしただけです。トルコ中銀の政策会合は今月17日。今回は「政策金利据え置き」の予想が多い。その意味ではトルコリラに短期的な買い戻しが入るかもしれません。ただ秋にかけて、ベース効果が薄れるインフレ率が落ち着いてくる秋には利下げする可能性が高いと見られています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

違う結果を期待するなら、同じことを繰り返していてはダメである