TOPIXは強い動き。上昇に弾みがつくか?
その一方で、強い動きを見せているのが、TOPIX(東証株価指数)です。
■(図4)TOPIX(日足)とMACD(2021年6月4日取引終了時点)
週初に窓を埋めに行く動きは日経平均と同様でしたが、週末にかけての上昇はTOPIXの方が強くなりました。株価が75日移動平均線を上抜けただけでなく、5日移動平均線も75日移動平均線を上抜ける「ゴールデン・クロス」も達成しています。
さらには1,950pの節目や、「上値ライン」も超えているため、株価トレンド的には、上昇に弾みがつきそうな格好です。
であるならば、このまま上昇した場合の上値メドや値動きの範囲はどのようになるのでしょうか?
■(図5)TOPIX(週足)の線形回帰トレンド(2020年3月19日週を基準)
上の図5はTOPIX(週足)のチャートに、コロナショック時の安値である2020年3月19日週を基準とした線形回帰トレンドを重ねたものです。
TOPIXは、4月23日週に中心線を下抜けて▲2σ(シグマ)まで下落し、ここ2週間は▲1σの上抜けを狙っているような状況となっています。
日本株の出遅れ修正が続けば、少なくとも線形回帰トレンドの中心線あたりまでの上昇は想定できそうです。4日(金)時点での今週の中心線の値は2,017pと、節目の2,000pを超えています。今週は▲1σをはさんでTOPIXがどう動くかがカギとなります。