中長期的な方向感が上向きになる可能性も
■(図3)日経平均75日移動平均乖離率のボリンジャーバンド(2021年6月4日取引終了時点)
また、中長期的なレンジについては、上の図3のように、75日移動平均線のボリンジャーバンドで見ていきます。
75日移動平均線乖離率は3月あたりから▲1σと▲2σを行き来しながら下落基調をたどってきましたが、足元の75日移動平均線乖離率は▲1σを超えてきたことで、方向感が下向きから上向きへ変化する可能性があります。
こちらも先週末4日(金)時点で計算すると、▲1σが2万8,633円、MAで2万9,830円、+1σが3万1,022円、+2σで3万2,217円となります。
3万円台に近いMAの乖離率が+2.1%ですので、日経平均が75日移動平均線から+2.6%ほど乖離が進むと3万円台にタッチすることになります。
今週はメジャーSQという需給要因が控えており、株価が一気に上昇することも考えられますが、ムードに左右されやすい相場地合いのため、イマイチ読み切れない部分があります。