「ファンドスコア推移」で、スコアの推移(安定性や方向)を確認する

 個別ファンドページ中段にある「ファンドスコア推移」では、5年(赤いグラフ)や10年(黄緑のグラフ)といった長期のファンドスコアの推移を確認すると同時に、1年(青いグラフ)の動きにも注目しましょう。1年スコアは意外と動きやすいので、上下どちらの方向に向かっているかを確認するとよいでしょう。

出所:筆者作成

「リスクリターン(税引前)詳細」でリターン、リスク、トラッキングエラーを確認する

 個別ファンドページ下段にある「リスクリターン(税引前)詳細」では、リターンやリスクの数値を楽天証券分類の数値と比較しましょう。また、トラッキングエラー(TE)という数値が意外と重要です。

 この数値は、ファンドのリターンが分類平均からどれくらいかい離するか(分類平均から上下にどれくらい振れるか)を表す数値です。

 数値の捉え方としては、分類平均のリターンと比較して、1年間の成績がよいときと悪いときでこの数値の2倍くらい上下に振れると考えるとよいでしょう。

 トラッキングエラーの数値が高いということは分類平均に対してしっかりとアクティブな運用が行われていることを意味しています。この数値が高ければ、運用コストの差がパフォーマンスに与える影響は小さく、数値が低ければ運用コストの差が非常に重要であることを覚えておきましょう。もちろん、トラッキングエラーの数値だけで運用の優劣が決まるわけではなく、分類平均を上回るリターンが出せているかを確認することが大切です。

 今回は運用成績からファンドを選ぶ際の着目点についてご紹介しました。人気ランキングや運用コストだけでなく、運用成績からご自分で探してみると新たな発見があるかもしれません。今後のファンド選びの参考にしていただければ幸いです。