初心者とプロでは違う、よいファンド選びの条件
まず初めに、みなさんが考える「よいファンド」とは、どのようなファンドでしょうか。
投資初心者の方とお話ししていると「米国株に投資するAファンドと、海外REIT(リート:不動産投資信託)に投資するBファンドはどちらがおすすめですか?」といった質問を受けることがあります。
この質問の真意は、米国株と海外REITの「どちらがすぐに値上がりするか」ですね。つまり「ファンド選び」ではなく、「市場選び(相場の見通し)」であることに気づいている方は、意外と少ないようです。
プロのファンドアナリストは、全く異なる市場のファンドを横並びで比較することはしません。なぜならば、異なる市場のファンドを比較しても、その差は「市場の要因」が多くを占め、「運用力」や「運用コストの差」を測ることはできないからです。
そこで、ファンドアナリストが考える「よいファンド」が、「同じ市場で比較して、よりよい運用成果が期待されるファンド」であることをまず押さえておきましょう。