初心者時代の体験談

Q:投資を始めて最初の成功体験を教えてください。
A:2018年末の米国株急落後にハイテク株(マイクロソフト)に投資できたこと。

 今まで成功したって思えたことは、実はあまりないんですけどね。失敗は明確に覚えているんですが…。

 あえて言うなら、2018年12月に米国株が暴落気味の調整局面を迎えたあとに、初めてハイテク企業に投資できたことです。2018年12月の暴落までは安定成長株や高配当株にしか投資できていませんでした。

 ただ、米国市場が急落してからの回復具合を自分でチェックしてみて、ハイテク企業の強さを理解しました。そして、マイクロソフトに勇気を出して投資したのが最初の成功体験です。

Q:初心者時代の失敗談を教えてください。
A:一時的な株価の急落で頭が真っ白になり、個別株をたくさん損切りしてしまいました。

 2018年9月から米国株に投資を始めて、ETFだけでは物足りなくなり、個別株に投資し始めたら、楽しくてしょうがなくなりました。いろいろな銘柄に手を出し始めていた2018年12月、クリスマスの急落がやってきました。

 そのとき個別銘柄について、どのように考えていいかわからなくなって頭の中が真っ白に。怖くなって、たくさんの銘柄を損切りしてしまいました。多くの銘柄に手を出し過ぎたゆえの失敗談ですね。

Q:資金が少なかった時代にやってしまった失敗や、後悔していることなどを教えてください。
A:IPO銘柄に投資して、大きな金額を失ってしまいました。

 IPO(新規上場)銘柄への投資です。IPO株はそれ自体、判断が非常に難しいうえに、需要が供給を上回って買いを集めるかどうかは、マーケットの状況次第という面があります。

 専門家の意見などに従ってIPO株に投資してしまい、その当時としては、大きな金額を失ってしまいました。企業の歴史が長い銘柄のほうが、比較的判断はしやすいと思います。

Q:さまざまな成功・失敗を経て確立した投資手法や投資哲学を教えてください。
A:株はリスク資産だ、ということをいつまでも忘れないでいたい。

 2018年12月の米国株調整局面で慌てて個別株を損切りしてしまったのは、自分が管理できる以上の銘柄に手を出してしまったから。株式はリスク資産だということは、いつまでも忘れないでいたいですね。

 コカ・コーラやアップルなど魅力的な銘柄はたくさんあるので、単に「好きな企業だ」といって投資してしまいたくなる気持ちをぐっと抑える自制心も大切です。