ここからの日本株上昇をけん引するのは景気敏感バリュー株と予想
2021年に入ってから、バリュー株の上昇が目立っています。中でも、景気敏感バリュー株の上昇が目立っています。一方、2020年の上昇率が高かったグロース株は、2021年は上値が重くなっています。そのことが、以下TOPIX(東証株価指数)バリュー指数、TOPIXグロース指数の動きを見るとわかります。
TOPIXバリュー指数とTOPIXグロース指数の日次推移:2020年12月30日~2021年5月18日
景気敏感バリュー株とは、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)が低く、配当利回りが高い、景気敏感株のことです。金融株・資源関連株・製造業に、景気敏感バリュー株が多数あります。
そのバリュー株が、今年に入ってから買われるようになっています。世界景気回復にともなう米金利上昇で金融株が買われ、原油価格上昇で資源関連株が買われ、製造業の景況改善で自動車・鉄鋼・化学株などが買われています。
一方、グロース株には、コロナ禍でも業績好調だったIT関連株などが含まれます。
2017年から2020年まで4年間、グロース株好調・バリュー株不振が続き、グロース株はやや割高、バリュー株がかなり割安となったため、2021年にはグロース株を売ってバリュー株を買う流れが出ています。