過去3月の推移と今回の予想値 

※矢印は、前月からの変化

4月雇用統計の予想

 BLS(米労働省労働統計局)が5月7日に発表する4月の雇用統計は、失業率は5.7%に低下、NFP(非農業部門雇用者数)は97.5万人増加という市場予想になっています。

 5日(水曜)に発表された民間の雇用統計であるADP雇用データは+74.2万人。予想(+80.0万人)には届かなかったですが、市場の拡大傾向は継続。今回のNFPは100万人を超えるとの強気の予想もでています。

 新規失業保険申請数はレイオフ中の労働者の減少を示し、景気指数であるシカゴ購買部協会の4月のPMIは37年ぶりの高水準。ワクチン接種展開とコロナ感染者数の抑制で米国では夏に向けて経済再開が進み、失業中の人々が労働市場に復帰する動きも加速しています。雇用市場の力強い回復で、FRB(米連邦準備制度理事会)が金融政策の正常化を前倒しで進める可能性が高まっています。