今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは108.75

下値メドは106.90

バイデン政権の大型インフラ投資に「経済成長の即効性はない」

 23日(金曜日)のドル/円は円高続行。この日は107.92円からスタートして、欧州時間に107.48円まで下げて今月の安値を更新しましたが、NY時間に反発して高値108.14円をつけました。しかし108円台は維持できず、終値は107.88円(前日終値比▲0.09円)。

「108円台後半の売り」と「107円台後半の買い」のせめぎ合いは、売り方優勢で買い方はじわじわ後退。107円台に入ってからのドル/円は4営業日連続で安値は前日を下回っています。

 ユーロ高の動きは継続。先週19日(月曜)に1.20ドルを突破したユーロ/ドルは先週23日(金曜)、ついに1.2100ドルまで到達。ワクチン、バイデン景気刺激策、インフレ期待と長期金利上昇といった「ドル高材料」を食べ尽くしたマーケットは、まだ美味しいところが残っているユーロに群がっています。

 今週はマーケット注目の重要イベント、FOMC(米連邦市場委員会)が開催されます。28日(日本時間29日早朝)にFOMCは政策金利を発表し、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が記者会見を行います。それまでは金融政策担当者が発言を禁じられているブラックアウト期間ということで新しい情報は入ってきませんが、マーケットでは、FOMC緩和縮小の検討を開始するだろうとの憶測が広がっています。

 FOMC後の東京市場は昭和の日で休場。マーケットが薄くなるため普段以上の注意が必要でしょう。米国の景気回復に対する「期待感」と金利上昇に対する「不安感」が交錯するなかで、円高へ向かう動きはまだ緩やかですが、円取引関係者が少なくなるGW中に大きな動きに発展することを期待。

今週のドル/円の上下のポイントは?今日の注目通貨をご覧ください。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

「こうであってほしい」と要求するのではなく、「あるがまま」の現実を受け入れよう。そうすれば苛立つことは少なくなる