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外国人が買うと上がり、売ると下がる日本株
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

外国人が買うと上がり、売ると下がる日本株

2017/10/24
・外国人の買いで日経平均は25年ぶりの高値を更新
・足の速い海外ヘッジファンドがまず先物買い、続いてさまざまな外国人が現物買い
・外国人の買いはいつまで続くか?
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外国人の買いで日経平均は25年ぶりの高値を更新

 9月後半から日経平均株価は急上昇し、25年ぶりの高値を更新しました。10月2日から23日まで、日経平均は歴代トップとなる15連騰を記録。この上昇を牽引しているのは、いつも通り外国人投資家です。

日経平均と外国人の売買動向:2016年1月4日~2017年10月23日(外国人売買動向は10月13日まで)

出所:東証データより楽天証券経済研究所が作成
注:外国人売買は株式現物と日経平均先物の合計で、買い越しまたは売り越し額。棒グラフが上(プラス方向)に伸びているのは買い越し、下(マイナス方向)に伸びているのは売り越し

 外国人は、買うときは上値を追って買い、売るときは下値を叩いて売る傾向があるので、短期的な日経平均の動きはほとんど外国人によって決まります。

 2016年は年初から外国人の売りが急増したため、日経平均は急落。2016年11~12月は、外国人の買いが急増したことにより、日経平均は急騰しました。2017年に入ってからは、3月に外国人の売りが増えて、日経平均は一時、ボックスを下へ抜け。ところが、4月後半から外国人の買いが増加すると、一転して日経平均は上昇しました。

 この後、8月後半から外国人が再び売り越すと、日経平均は再び、下へ抜けましたが、9月後半から外国人が買い越すと、日経平均は一気に高値を更新。このように外国人が日本株を動かす状態が、30年近く続いています。

 

足の速い海外ヘッジファンドがまず先物買い、続いてさまざまな外国人が現物買い

 外国人投資家にもいろいろな種類があります。買いが始まるとき、初期はヘッジファンドが先物中心に買い、後から、幅広い外国人の現物買いが増える傾向があります。売りが始まるときはその逆です。最初はヘッジファンドが先物中心に売り、後から、現物売りが出てきます。

9月以降の外国人の売買動向と日経平均の変動幅

出所:東証データより楽天証券経済研究所が作成
注:上の表の外国人売買で、プラスは買い越し、▲は売り越し。先物売買は、日経平均先物のみ集計

 今回の上昇局面では、先物買いから始まり、続いて、現物買いが膨らんでいます。9月19日から10月13日までの4週間の外国人の株式現物と日経平均先物の買い越し合計額は、2兆3,837億円に達します。まだデータがわかりませんが、10月16-23日の期間でも、外国人は日本株をかなり買い越していると推定されます。

 

外国人の買いはいつまで続くか?

 今の日本株を取り巻く環境を見ると、好材料がそろい踏みです。衆議院選挙での自民党大勝は、アベノミクス継続の後押しとなり、日本株にとって強材料。日本の景気・企業業績は好調です。世界同時の好景気が続く中、これから本格化する日本の9月中間決算では、通期の業績予想を上方修正する会社が増える見込みです。
 日経平均は、今期の予想PER(株価収益率)で約15倍と割安ですが、業績の上方修正が増えると、予想PERはさらに低下する可能性もあり、そうなると、日経平均の上値期待が高まります。

 強材料がそろった状態が続く間は、外国人の買いは続くと考えられます。ただし、好事魔多し。あえて言えば、良い材料がそろい過ぎていることが、不安材料というところでしょうか。潜在的なリスク要因として、意識しておくべきこととしては、以下があげられます。
●米金利上昇による、世界的な株安
●中国の海洋進出をめぐる米中間の緊張の高まり
●北朝鮮の暴発

 外国人の積極的な日本株買いは、過去の経験則では、2~3カ月続きます。ただし、短いと1カ月で終わることも、長いと4~5カ月続くこともあります。今回どうなるかは、まだわかりません。

 外国人の次の一手を予測するのは、難しいことです。私がファンドマネージャーをやっていたとき、外国人の動きは予想するものでなく、ついていくものだと考え、徹底していました。外国人の動きで何か変わったことがあれば、引き続き、本欄で報告します。
 

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