今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは108.65

下値メドは107.50

「グリーン投資」と「最大リターンの追求」を両立させることはできない

 経済再開を急ぎすぎたことが、コロナ感染再拡大を許したといわれています。一定期間でどれだけ感染者が増えるかを等比数列で考えてみます。等比数列とは、初項にある一定の数(公比)をかけ続けていった数列のことです。

 コロナに感染した1人が、2人にウイルス移すと仮定します。この場合、感染者1人(初項=1)が2人(公比=2)にウイルスを移すので、2人、4人、8人、16人・・・と、10期間で感染者は512人に増えます。

 ところが、最初に感染者が3人いたなら(初項=3)、感染力が2人(公比=2)で同じでも、感染者は、3人、6人、12人…と同じ10期間で1,536人まで増えるのです。つまり、感染拡大は、感染者が十分に減らない段階で移動制限を解除したことが理由のひとつと考えることができます。

 変異株は感染力がさらに強いといわれます。つまり、等比数列の公比が大きくなります。感染者3人が3人にウイルスを移す(公比=3)とすれば、同期間で感染者は59,049人に増加。4人に移すなら786,432人まで一気に増えることになります。

 今夜のハイライトは、ECB(欧州中央銀行)理事会。ECB(欧州中央銀行)の政策スタンスはFRB(米連邦準備制度理事会)よりも「タカ派」寄り。FRBは緩和政策継続を標ぼうするハト派。インフレに対しては放任主義です。一方、ECBはインフレ低迷の心配より、むしろゼロ金利など緩和政策の副作用を心配しています。

 FRBとECBの政策スタンスのかい離、どちらが先に緩和縮小を始めるかという思惑が、ユーロ/ドルの動きに大きく影響してきます。マーケットでは、2023年12月のECB利上げを予想し始めています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

世界で起こる出来事のすべては、あなたの仕事が何であれ、最終的にあなたの人生に影響する – ジム・ロジャース