今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは108.95

下値メドは107.40

居酒屋で使うはずだったお金を、オンラインショッピングで使う毎日

 20日(火曜日)のドル/円は、やや円高。上値が重い。この日は108.13円からスタートして、東京時間に一時108円を割って安値107.97円。東京時間夕方に高値108.55円まで戻すが反発に勢いはなく、その後押し戻されて終値は108.14円(前日終値比▲0.05円)。107円台の買いは厚いが、天井も108円台半ばまで低くなっています。じわじわ下がるイメージ。

 米国では来週4月27から28日のFOMC(米連邦市場委員会)控えてブラックアウト期間に入っているため、当局者は金融政策に関する発言が禁止されています。来週のFOMCで、金利上昇につながる「緩和縮小」の議論がいよいよ始まるならば、現在の米長期金利が調整で下げている、ブラックアウトの期間こそ、ドル/円がどこまで円高に行くのかを確認するチャンスになります。

 バイデン大統領の景気刺激策は、FRB(米連邦準備制度理事会)にとっても非常に重要な意味を持っています。なぜなら1.9兆ドル(200兆円)という大型景気刺激策が始動することになって、FRBは予定より早く緩和政策の一部を解除する可能性が高くなったからです。

 パウエルFRB議長は、緩和縮小の「議論はしていない」と市場の憶測を否定しています。とはいえ、日本の国家予算相当の刺激策が投入される米経済がどうなるかを完璧に予測することはできない。経済が「ホット」を通り越して「沸騰」する可能性もあるわけです。

 ブラックアウト期間なので、金融政策に関する新しい情報は入ってきません。しかし、マーケットは今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)で緩和縮小の検討を開始、6月に本格討議、そして9月に発表というスケジュールを予想しています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

政府や中央銀行は、必要な分野にのみ政策を適用したいと考えている。しかし、政策は往々にして必要としない分野に適用される。その結果、投資や経済成長ではなく資産価格のインフレーションが発生する。