19th Nervous Breakdown

 ユーロ/ドルに勢いがでています。先週は12日の1.1871ドルを底に、16日には1.1995ドルまで順調に階段を上ってきました。そして週明け19日、ついに1.20ドルを突破。そこからは一気に1.2048ドルまで駆け上がっています。「ドル高材料」がもろくなっていることもあって、出遅れていたユーロが再評価されています。

 米国や英国に比べて遅れていたワクチン接種も、9月までにEU成人の7割が完了予定まで進んでいます。金融政策面では、ECB(欧州中央銀行)はFRB(米連邦準備制度理事会)よりある意味「タカ派」。FRBはインフレ放任主義の緩和政策継続を表明していますが、ECBはインフレの低迷より、むしろゼロ金利継続による緩和政策の副作用を心配しています。

 先週まではユーロ高というよりドル安の動きがメインでしたが、今週はユーロ関連の材料が多く、ユーロがユーロ自身の材料で動くチャンス。4月22日(木)にECB(欧州中央銀行)会合、そしてラガルドECB総裁の会見があります。翌23日(金)は3月欧州PMI(購買担当者景気指数)速報値の発表。