※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
[動画で解説]日経平均やや膠着 業績相場に移れるか?新年度、東証一部は4割増益見込む
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日経平均は3万円前後で足踏み

 先週(4月5~9日)の日経平均株価は、1週間で85円下がり、2万9,768円となりました。3万円前後で上値が重くなっています。景気・企業業績の回復期待を背景に昨年11月以降、上昇ピッチを速めてきた日経平均ですが、米長期金利が1.7%まで上昇したことをきっかけに、2月半ばから上値が重くなっています。

 一時、1ドル110円を超える円安が進んだことが企業業績にプラス影響をもたらすと期待されるものの、4月9日には1ドル109.50円までドルは反落しており、為替がどの水準で落ち着くかまだわかりません。

 確かに業績回復がここから加速していくか見極める間、日経平均はスピード調整が必要と考えられます。

日経平均株価の推移:2020年10月1日~2021年4月9日

出所:楽天証券経済研究所が作成

 言い方を変えると、日経平均は「金融相場から業績相場への移行期」に当たり、確かに業績モメンタム(勢い)が強くなって、業績相場に移行できるか見極めているところと言えます。