控除は「年末調整」と「確定申告」で申告する!

チェック3:控除はどうすればいいか、知っている?

 控除を申告する方法は二つあります。

 一つは年末調整です。会社は見込み額で所得税を毎月天引きしています。これを源泉徴収と言います。源泉徴収した額と本来納めるべき所得税額とのずれを解消するのが年末に行われる年末調整です。年末調整の際に自分が該当する控除の申請をします。そうすると、控除された所得で税額が再計算され、多くの場合源泉徴収されすぎた税金が戻ってきます。

 もう一つは確定申告です。年末調整は会社が行ってくれるものですが、年末調整では対応してもらえない控除もあり、その場合は確定申告をしなければいけません。収入があった翌年に自身で確定申告をすると納め過ぎた税金が戻ってきます。

「しまった! 年末調整で控除の申請をしていなかった!」という人や控除できるものがあったのに「確定申告をしてこなかった!」という人は5年間さかのぼって確定申告(還付申告)をすることができるので、今からでもチャレンジしてみてください。

 初めての確定申告はよく分からないと思います。「税務署」と聞くとなんとなく怖いイメージがあるかもしれませんが、質問をすればていねいに教えてくれますので、分からないことがあれば聞いてみてください。