先週の結果

週半ばまで2万9,500円以下でのもみ合い後、週末にバイデン効果で3万円接近

 先週の予測では、75日移動平均線(2万8,452円、3月26日時点)と25日移動平均線(2万9,409円、同)の中でのもみ合いで、25日移動平均線を突破するかどうかの動きとなることを想定しました。前週末のシカゴ日経先物が2万9,415円となっていたので、その可能性が高いものの、その水準で30日の日本市場で配当落ちまでは、もみ合うものの4月になれば新年度入りで5月に向かって反発しやすくなるとしました。

 結果的に日経平均は週前半、2万9,578円まで上昇して、2万9,432円と25日移動平均線の水準で動くものの、週半ばには2万9,165円まで下げ、週後半の4月に入ると反発に転じ、週末の4月2日はバイデン大統領の巨額のインフラ投資を好感して米国株が上昇したのを受け、値がさハイテク株中心に上昇し+465円の2万9,854円で引けました。

 3月29日(月)は、前週末の米株式の最高値更新を受け、日経平均は+301円の2万9,478円で寄り付き、3月期末の配当取りの動きもあって、後場には一時+401円の2万9,578円まで上昇しました。しかし、先物の売りで+24円の2万9,200円まで上げ幅を縮小する場面もありましたが、日経平均の終値は+207円の2万9,384円でした。 

 30日(火)は、3月期末配当落ち(約180円)の影響を受け、日経平均は一時▲100円の2万9,283円まで下げましたが、すぐに配当落ちを埋め、終値は+48円の2万9,432円と4日続伸となりました。 

 31日(水)は、前日の米国市場で長期金利が上昇したことで、主要3指標そろって反落。これを受けて日経平均は▲154円の2万9,278円で寄り付き、一時▲268円の2万9,165円まで下げ、終日で上値は重く、先物にも売りが出て▲253円の2万9,178円と5日ぶりの大幅反落でした。 

 4月1日(木)は、前日の米国市場で、バイデン大統領が巨額のインフラ投資計画の発表を控える中、ハイテク・グロース株が相場を引っ張り、これにつれてS&P500種株価指数が最高値更新となったことで、新年度の日経平均は大幅上昇スタートとなりました。

 この日は、日銀短観が大幅に予想を上回り、時間外でのナスダック先物が上昇し、上海株も上昇し、さらに為替は1ドル=110.70円台の円安と好材料が続出しました。一時+406円の2万9,585円まで上昇しましたが、終値では+210円の2万9,388円でした。 

 週末の2日(金)は、前日の米国株式がバイデン大統領の巨額インフラ投資計画の発表を受けて、主要3指標そろって大幅上昇となり、日経平均は+315円の2万9,704円で寄り付き、高値圏での堅調な動きが続き、大引け近くに+480円の2万9,869円まで上昇し、終値は+465円の2万9,854円となりました。ただし、中身は日経平均に連動する値がさハイテク株中心に物色され、TOPIX(東証株価指数)は+13ポイントの1,971ポイントとさえない動きでした。2日の米国市場は休場でした。